白石理

橋下さんは「民意は私の側にある」と言いますが、まるで白紙委任状を持っているかのようですね。予算の配分は私がする。
私はなんでも決められる。
私は選ばれたんだ。選挙絶対主義、多数絶対主義。
これは、民主主義とはまったく違います。 民主主義の原則というのは、少数が無視されてはならないということです。そして、わかっていただきたいのは、人権に関することは、
多数・少数には関係ないということです。たとえ一人であっても、その人の人権が侵されるようなことを、政治が行ってはならない。
これが原則です。橋下さんは、そういうことをすべて無視している。 多数を標榜する人間が民主主義の手続きによって権力を握ったら、いったいどうなるのか。ナチスの例を出すまでもありません。
そういうことを心配しなければならない時代が、今、来ていると思います。